「何してるの？はやくきなさいよ」 まゆは、せかすように手招きする。今の彼女の目には、僕は、僕の姿には、みえないらしい。 それは、僕にしても同じだ。窓に映る僕の姿は、どこからみても、

まゆは、顔を赤らめて先輩の言葉を否定した。このわかりやすい性格は、昔から変わっていない。 「本当にまゆちゃんは、わかりやすい性格してるなあ」、調子に乗ってまゆのほっぺたをぷにぷにする先輩。 「あひゃやめてくだしゃい」ますます顔を真っ赤にして…